この本がそばにあるだけで幸せな気分になれる
初めて手元に置いておきたい本を見つけた。
私の読書はいつも図書館で借りた本がメイン。
というか本屋で探して図書館で借りるみたいな使い方。
月に十冊以上は読むから、
さすがに全部買うことはできないし
一回読んだら読み返すことはほとんどなくて。
なんでみんな本買うんだろうって思ってたんだけど、
やっとその意味が分かってきた気がする。
自分のものにしたいくらい心を奪われた本、
ずっと近くにいてほしいくらい私にフィットする本、
そんな風にどうしても欲しくてたまらない本があるのだと思う。
江國香織さんの「日にあたる白い壁」は
私が初めて恋した本。
良い本、感動した本、好きな本、おもしろかった本はいっぱい出会ってきたけど、
この本はまさに恋しちゃった!
そんな風にしか言えないくらい、とってもとっても愛らしくてぎゅってしたくなる本。
江國香織さんのことばの美しさと絵画の魅力が
溢れ出してくるから、
ひとつひとつ丁寧にことばを拾っていきたくなる。
ゆっくりゆっくり味わって
ゆっくりゆっくりページをめくっていきたい本。
ずっとずっとページをめくっていたい本。